SSブログ

転校生(3) [アーカイブ]

4年生の期間はあっという間に過ぎ去りました。

何年生だったか定かでは、ないけれど。

待機宿舎の近くに山があり、友達に誘われ山を登りながら
アケビを取ったり、山ブドウを楽しんだりしながら登った山頂には、
びっくりするような大きな観音様が立っていた。

という感じで、近所の公園で小鳥が木に住んでいて
そのヒナを無理やり取って来た悪ガキたちが
それを置いたまま逃げていったことに腹を立てて

ヒナを手に抱いたまま、待機宿舎のお母さんたちに
声をかけ、どうしたらいいかと相談したけど
いろいろ食べさせようとしたけれど、ヒナは頑として受け付けない・・・

結局、亡骸を橋の上から箱に入れて川に落としてあげる
そうするしかなかったのが、悲しい思い出。

小学校高学年は多感になってくる時期です。

女子の性教育が始まるのもその頃で、男子禁制は
あたりまえって、
それって、宮崎駿さんの「おもひでぽろぽろ」と同じですね^^

いい加減5年くらいになると、女子の背が急に伸びてきて
膨らむところが膨らんでくる。
いろんな下着の業者さんなんかが卸に来る。

ほんとに、アニメの世界そのものです。

5年になった時に、同じクラスに「転校生」が来たのです。
その子の顔を見ていたら、あれ?って、急に不思議に思って

なにか質問はありますか?と先生がいうものだから
はい!と手をあげて、2年生の時はどの学校で学級はどこで
担任の先生は誰でしたか?と聞いてしまいました!

みながシーンとして聞き入っていました。

彼女の答えは、僕がいた2年の時の斜め向かいに
座っていた子だったのです。

はあ、そんなことってあるんだー
初めて味わった偶然の一致でした。
彼女は、仮にMさんということにします。

その偶然が、変わっていく思春期の僕を
どう変えたのか?察してください。

6年生、卒業する時が迫っていました。

その頃は彼女とはあんまり話はしなかったけれど、
大・大・大好きな女の子になっていました。

僕は仙台の中学に行くことが決まっていました。
今度はまたこちらが転校生です。

列車が出る時間が迫っていた時
親しい友達から渡されたのは一冊の切手帳でした。
僕が切手を集めていることを彼女は知っていたんだ。

甘酸っぱい匂いというか思いを感じながら
担任の先生や仲の良かった友達に手を
振って仙台に旅だちました。

続く


スポンサーリンク






nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。